心理学的考察


負の想像力が恐怖を生み出す
たとえば誰もいないはずの家屋に入ると普通の人はもし誰かいると怖いと感じるけれど、想像力の乏しい人は全く感じることがないと思います。
 夜の山道だろうと、山小屋に一人で泊まろうと恐怖を感じることはないでしょう。
ある意味、無知であることが恐怖心を無くしていると思います。
幽霊より怖いのは人間
幽霊に会っても殺されることはほとんど無いが、殺人鬼に会ってしまえば殺される可能性が大きい。
 しかし、呪いとか祟りはどうなのか、私が思うには呪いとか祟りは究極のノーシーボ効果なのかもしれないという事です。
本人が意識しなくても心の奥底にある恐れの効果が現れているのかもしれません。
墓場に幽霊は矛盾する
私が思うに墓場に幽霊は矛盾すると思います、なぜならその場所で死んだ人はほぼいないからです。
 もし墓場に幽霊が出やすいのであればお寺のお坊さんは毎日幽霊を見ることになりますよね、
お墓の近くに建っている家の住人も毎日のように見ることになると思います。
 でも、お寺のお坊さん自身が言っていた事ですが全く見ないそうです。
憑依されやすい人間とは
憑依現象は世界のどこでも見られるようですが、はたしてそれはいわゆる霊なる物が人間にとりつく事なのでしょうか?
それとも、催眠術のように暗示にかかった状態なのでしょうか?
 私の知り合いのおじいさんとおばあさんが実際にキツネや蛇に憑かれている人を見た体験を語ってくれたことがありましたが、話を聞いただけでもすごく恐怖を感じました。
その顔つきや身体の動きがまさしく、それになってしまうのだそうです。
おそらく、その現象が現れている間は記憶も意識も無いのでしょう、まったく
その人の人格が消えてしまい別物になってしまうからです。
それらの特徴を述べれば
①催眠術にかかっているような状態
②自分の意識が何者かに乗っ取られているような状態
③何かに操られている状態
と言えるのではないでしょうか。
一般的に言えば催眠術にかかりやすい人、つまり素直に人のいう事を信じる人、または想像力が豊かな人さらに思い込みの激しい人になるのでしょうか。
 癌でもない人が医師の誤診により余命を宣告されて本当に死んでしまったという事が実際にあったそうです。
このことをノーシーボ効果というようですね、逆にプラシーボ効果はただのお菓子を大変よく効く薬だと信じ込ませて、
実際に病気が改善する状態の事をだそうです。
 それでは話を憑依現象に戻して考察したいのですが上記の例から言えることは、何らかのきっかけで自分自身を別人に変える暗示にかかってしまい、顔つきや声・動きが現れたのかもしれません、もしくは過去の記憶や知識からその物になりきってしまっているように見えます。
 昔、エクソシストという映画の中で悪魔にとりつかれたとされる少女の治療法として医師が悪魔祓いを提案する部分があったと思いますが、これなどは思い込み状態を儀式によって取り除こうとするプラシーボ効果をねらった物だと思います。
 医者が何人もよってたかってさんざん調べても脳にはなんら異常は見つけられませんでした、催眠術も効果がなく挙句の果てに麻薬を服用していないかと疑いをかけれれたりしたのですが、一切そのようなものは使用していないときっぱり答えていました。
 やむなく医師が提案したのが悪魔払という儀式だったのです。
 
人はなぜ超常現象を信じるのか
科学的には証明できないことも、実際の体験を通して信じてしまうのです、しかしその体験は本当の出来事とは限らない。
超常現象の実在を信じてしまうのは、人間の思考システムの本質に関わってくるようです。
 たとえ最初は信じていなかったとしても、体験してしまえば信じてしまわざるおえなくなります、それが脳が起こした錯覚だとしてもあり得ない物を見てしまったら誰でも信じたくなりますよね。
幽霊が見える人と見えない人の違いは何でしよう?
幽霊が人間の右脳が作り出した実体のない画像だとしたら、それは微弱な電気エネルギーを感じ取ることの出来る人間には
常に見える存在になるのではないでしょうか。
 そして微弱な電気エネルギーを感じ取ることの出来ない人間には、どんなに目を凝らしても見ることが出来ないのです。
つまり、そこにいる幽霊は脳の中で生み出される画像を感じ取っているだけなので目に映らないし画像にもとえられない
のです。
 E・S・P研究の中でもこの問題は生じるが「ヒツジ・ヤギ効果」と呼ばれる法則により説明出来るようである。
羊は受容性(物事を受け入れやすい)が強く幽霊を見やすいし、山羊は受容性がなく疑い深いことで幽霊を見にくい傾向があるようです
暗示について
言葉や合図などにより他者の思考・感覚・行動を操作、誘導する心理作用のことであり、暗示にかけられた者は自然にそうなったと考え、それが他者による誘導であると気が付かない。
 暗示は、睡眠不足や過労状態にあるときに特にかかりやすくなるほか、先天的気質によってもかかり
やすい人とそうでない人がいるという。 このような事象は超常現象を見るのに適している状態と言える。
集合的無意識について
例えば普段の自分ではとても想像がつかないような神秘的で非現実的な夢を見たことがないでしょうか
光に包まれた神様や天使が現れたり、宇宙空間をものすごいスピードで飛んでみたり、UFOが自分の家の中に着陸したり、仲の良い友達と一緒にUFOに乗ってみたり。スケールが壮大で神秘的で現実的ではありませんが、体験している本人にしてみればとてもリアルでインパクトが強く、目が覚めた後もしばらく「夢の世界」の余韻が残ります。
統合失調症の患者を診ていて、その患者さんたちが発する意味不明な言葉について「神様の声が西の空から聞こえてくる」「私は金星から来た使者です」「私は太陽の王である、私に近づくな」などの患者たちの意味不明な言葉や動作は個人的な人生経験によって作られる「無意識」とは異なる「集合的無意識」を設定すれば説明が付きます。
 超越的要素を含む「集合的無意識」に「意識」が飲み込まれているので患者たちの言動は非現実的になるのです。
         ー ユング ー
「集合的無意識」の考察
先に述べた「集合的無意識」ですが、これは人種や国境など関係なく、人類に共通して備わっている無意識ということになりますが、
この意識に対してあまりにも無自覚であると、「自己肥大」を起こすことがあります。
 「自己肥大」が起きると周囲の人たちから「あいつは自分を神様とでも思っているのか!」と批判されるような自信過剰さ傲慢さを見せます、逆に過剰に自分を矮小化して否定的になることもあります、そうなると現実と折り合いがつかなくなり「生きづらさ」を感じるようになってしまいます。
 また霊的なことがらに囚われて、現実生活がおぼつかなくなるのも「集合的無意識」から
の影響が働いていると考えらえます。
前世や守護霊やパワースポットなど「超越的な世界」に頼りすぎて現実の仕事に身が入らず
失敗続きだとしたら現実とのバランスをとるために何らかの心理的手だてが必要です。
 「超越的な世界」に心を奪われて心のバランスを崩していたら、ユングの言葉にあるように
「集合的無意識」を征服するぐらいのつもりで現実的な強い意志を持つことが大事です。
 現実をしっかり見る、現実を生きる自分を信じる、そうした「気づき」を得て自分を上手に変えていくことが出来たら、それが無意識の
創造性であり個性発展の芽を活かしたことになります。
意識と無意識のバランスが上手にとれるようになると「心境の変化」が起きるとユングは言います。
 「分かっているけどやめられない事」「やったほうがいいのにやれない事」などを思い切って「やる」又は「やり始める」という
「心境の変化」は心のエネルギーのバランスがとれて人格がよりよく発展していく予兆です。
                                          ー松本 淳(じゅん)ー
                                          (心理カウンセラー)
心のメカニズムについて
心のメカニズムも物理法則のように美しいのではないかと期待したくなる気持ちもわかるが、それは所詮無理な話だ、物理世界はそう
ならざるを得ない結果としてそうなったのに対し、生命情報はそうあれば都合がよいようにデザインされた結果だ。
 カテゴリーが異なる素粒子と生命のデザインの違いを誤解すると全てを見誤ることになる。
エントロピーの増大する物理世界と減少する生命情報世界はもともとの構成原理があべこべだ、だから脳の中の法則が物理法則と似ている
必然性はないのだ。
 無意識下の出来事を単純化して錯覚して分かったような気になっている井の中の「私」というのが生命の真実だ。
脳の中ではあらゆる錯覚によって時間も空間も因果関係も歪んでいる、それなのに私たちはあたかも時空間が歪んでないように感じるように出来ている。
 心は巧みで繊細で美しいバーチャルワールドなのだ。
                                         ー前野 隆司ー
                                  (ロボットヒューマンインタラクションの研究者)
集団パニックについて
この現象は、基本的にはその場の誰かが最初に起こした症状が周囲に連鎖していく現象。
例えば誰かが突然叫び声をあげてその場に倒れてケイレン発作を起こすとその場にいた者が連鎖的に同じような症状を起こしていく。
人間には元々周りに同調しやすい傾向があるものの、なぜ集団パニックのような極端な同調が起こるのか原因は不明なのだそうです。
 一般的に仲間内の絆が強い閉鎖的なグループで特に10代の少女たちが起こしやすい傾向にあるそうなのです。
また集団パニックで個人個人が起こす症状自体は心の病気の中でも特に「転換性障害」に類似しています、転換性障害の「転換」とは、何らかの身体的な原因は見当たらないにも関わらず何かに対する強い不安感、あるいは何らかの心的ストレスといった事が原因で「身体に力が入らない」「吐き気がする」といった症状がでるそうです。